もりとみずうみ

さみしさのやさしさ、いとしさについて。

2024-02-10から1日間の記事一覧

読書記録

川野芽生『月面文字翻刻一例』 川野さんの言葉の美しさにはいつも酔わせられる。 ひたひたと滴る透明な水。呑み下すとゆっくり身体に廻り、それはやがて手足を痺れさせ、呼吸を苦しくさせるのに。そのさなかに姿を現す幻影があまりにも蠱惑的で、また、もっ…

憧れの魔女

1月26日、今年初の映画館は『カラフルな魔女』 角野栄子さんが好きと言いつつ、きちんと読んだのは魔女の宅急便シリーズとエッセイだけと思っていた。 けれど「え!小さい頃に読んでたあの本、角野さんの作品だったんだ!」ということが多々ある。彼女の著作…

火曜日の冬の夜のこと

1月26日 この日は私の誕生日。 自分の努力や望みなどとは関係なく、持って生まれたものの中で一番お気に入りなのが誕生日。火曜日の冬、三日月と上弦の間の月の夜に生まれた。 冬が大好きなのは冬生まれだからということもあるかもしれない。 そんな誕生日、…

ある詩人のソネット