もりとみずうみ

さみしさのやさしさ、いとしさについて。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

だって秋だもの

秋を自由に詠んでみる

白鳥座の導き

art

ひっそりと慈しみながら、大切にしたい場所がある。 自分勝手な気持ちを綴るなら、誰彼構わず教えたくはない場所。けれど、心に庭を持っていてその庭を育てること、愛すること、秘めることの静かな楽しみを知っているひと。そして同じ庭を持つ人への礼節を守…

インセンスの楽しみ

Azul Ashengrotto Jamil Viper Minami Natsume 以前別の場所に載せたものの再掲。

雨のessay

雨の日曜日。 私は、雨が結構好きな方だとおもう。 仕事の日、朝から雨が降っていると憂鬱になるし、少女時代はくせ毛だったので雨の日は学校に行きたくなかった。 それでも、雨の日の持つ空気や音やにおいは、昔から好きだった。 ここに来る時はいつも雨が…

言葉のスクラップブック

autumn vibes

今日の仕事帰り。たかい空の青色は澄んでいて、陽射しはあたたかいけれど、ふと吸い込む空気の質感がすっかり秋のすべらかさを伴っていた。 いつも遠回りして、わざと家とは反対側の出口から駅を出る。たいてい、そこから家までの道の真ん中あたりに位置する…

よるのにっき。

私はずっと、音楽で舞台に立っていた。 ほんの少女の頃から、やがて病で歌えなくなるまで。 私の専攻は声楽で、舞台と一口に言ったけれど大きなコンサートホールから小さなカフェでのコンサート、ホスピスの談話室まで、その種類は様々。私はオペラに興味が…

そんなわたしも、あの頃とはちがうわたし。

美しいものがすき、 お人形になりたいと言っていたあなたが 文通の封筒にカファレルのクラシカルなチョコレエイト缶やクリムトのポストカードを 忍ばせてくれていたあなたが リボンとレースとフリルとドロワーズを愛していたあなたが こいびとと、カノンくん…