もりとみずうみ

さみしさのやさしさ、いとしさについて。

2023-01-01から1年間の記事一覧

二次創作において考えていること

一年のまとめを書いたあとだけど、どうしても言葉にしておきたいことがあるのでまた画面に向かっている。 私は、ソシャゲで二次創作をしている。書いているのは小説。ネームドキャラ×プレイヤーキャラ(性別は女性)という所謂夢小説だ。 私の書くお話は元々、…

いちねんのおわり。

気づけば年末。 この場所には、頻繁に顔を出すときもあれば、しばらく覗かず忘れた頃にやってくることもありました。 ブログは何年もやっていたけれど、ここで再び綴ろうと決めてから、日々の記録というよりももっとプライベートな、心の裡や大切な宝物につ…

200字に満たないものがたり。

tanka

こいびとのような楽器と、ひそやかな空間について。

Xでつぶやいたことについて、もう少しだけ書きたくなったのでここに綴ってみる。 私が音楽の道を歩んでいたときの話。 私の専攻は声楽だった。声楽、つまり歌。 歌の演奏というのは、なんというか、とても、オープン。 当たり前のことだけれど、口をひらき、…

秋のレシピ

11月がきた! 突然ですが、私には秋のレシピがあります。カレンダーをめくってNovemberの文字をみたらもう、嬉しくなって秋の楽しみを集めた頭の中のレシピをひらくのです。 といっても秋が特別好きというより、冬が一等好きで、その冬の予感をはらんだ秋の…

だって秋だもの

秋を自由に詠んでみる

白鳥座の導き

art

ひっそりと慈しみながら、大切にしたい場所がある。 自分勝手な気持ちを綴るなら、誰彼構わず教えたくはない場所。けれど、心に庭を持っていてその庭を育てること、愛すること、秘めることの静かな楽しみを知っているひと。そして同じ庭を持つ人への礼節を守…

インセンスの楽しみ

Azul Ashengrotto Jamil Viper Minami Natsume 以前別の場所に載せたものの再掲。

雨のessay

雨の日曜日。 私は、雨が結構好きな方だとおもう。 仕事の日、朝から雨が降っていると憂鬱になるし、少女時代はくせ毛だったので雨の日は学校に行きたくなかった。 それでも、雨の日の持つ空気や音やにおいは、昔から好きだった。 ここに来る時はいつも雨が…

言葉のスクラップブック

autumn vibes

今日の仕事帰り。たかい空の青色は澄んでいて、陽射しはあたたかいけれど、ふと吸い込む空気の質感がすっかり秋のすべらかさを伴っていた。 いつも遠回りして、わざと家とは反対側の出口から駅を出る。たいてい、そこから家までの道の真ん中あたりに位置する…

よるのにっき。

私はずっと、音楽で舞台に立っていた。 ほんの少女の頃から、やがて病で歌えなくなるまで。 私の専攻は声楽で、舞台と一口に言ったけれど大きなコンサートホールから小さなカフェでのコンサート、ホスピスの談話室まで、その種類は様々。私はオペラに興味が…

そんなわたしも、あの頃とはちがうわたし。

美しいものがすき、 お人形になりたいと言っていたあなたが 文通の封筒にカファレルのクラシカルなチョコレエイト缶やクリムトのポストカードを 忍ばせてくれていたあなたが リボンとレースとフリルとドロワーズを愛していたあなたが こいびとと、カノンくん…

地中に埋められた海に溺れに行く日の話。

今年はたくさん、ライブハウスに行っている。ライブハウス。音楽を聞く場所。見る場所。感じる場所。暴れる場所?どう表現したらいいのか分からない。 わたしは物心ついたときから今年の2月まで、音楽を聞きに行く場所はホール、或いは劇場と呼ばれる場所し…

夏の課題図書のおはなし。

わたしには、季節それぞれに課題図書があります。 例えば、まだ冷たい風が吹きすさぶ中でふと見上げた桜の枝先に小さな蕾が膨らみ始めているのを見つけたときに読む本。 公園の花壇や、お花屋さんに色とりどりの香しい花々が咲き乱れるときに読む本。 生ぬる…

やわらかな寂しさについて

昨日別の場所に書いたもの。 読んでいたのは、梨木香歩さんの「裏庭」。

「そばかす」

もう一年の半分が終わろうとしていて。私は慌ててこの半年に観た、聴いた、感じたことをノートやブログにまとめようと記憶や記録を手繰り寄せています。 美術展での展示リストや映画のチケットに走り書きされた私のメモは、時に解読不能のものも多くて、その…

甘く、辟易するような背徳と嫌悪の味。

新たに綴るブログ記事と同時に昔綴っていたものを少しずつ加筆修正していこうかなと思い始めて。 今日は、お友だちが私がお勧めした本を読み始めたとのことで、以前別の場所に書いたその本の感想を載せてみる。 ドット・ハチソン『蝶のいた庭』 あらすじ FBI…

誰が為のエレガンス

春休みの終わり、娘と久し振りにBunkamuraギャラリーへ行きました。 1920年代のパリ、ココ・シャネルと共に大戦後の時代を生きた画家マリー・ローランサンの展覧会。 《ローランサンとモード》展。 ローランサンは小さな頃から大好きな画家の一人! モーヴが…

ピンク色のメランコリィ

別の場所に書いたものの再掲。 淡い色彩の花たちと、やわらかな風。世界はもうすっかり春です。 厳しい寒さの冬が長く続くヨーロッパにおいては春は喜びの季節。ここ日本でも、桜の下でお酒を飲んだりお弁当を食べたりする時間がずっと愛されてますね。 あた…

乾いた箱庭で。

1月8日。 大好きな友人と娘と国立科学博物館で行われている毒展へ。 科学博物館を訪れるのは10年以上振り。 毒展は想像していたものとは少し趣が違っていたけれど、動植物標本とホルマリン漬けがたくさん見れたのが嬉しかったです。毒の女王トリカブトや、毒…

いつかのわたしから

去年の手帳を引き出しに仕舞おうとしたら、奥底から何を書いていたのか覚えてないノートが出てきて、めくってみれば3年ほど前の春に綴っていた簡単な日記。 どうやら途中からTwitterに流す方が楽になったようで春以降の書き込みはないけれど、つい読み耽って…

Fragments

三が日の記録を徒然と。 Twitterにつぶやいたことそのままだったり、文章になっていたり、なっていなかったり。 1月1日。 日中は一つ前の日記に書いたとおりに過ごして、夜は簡単なお節と共に毎年恒例のウィーンフィルニューイヤーコンサートを鑑賞。 これを…

祈りの家で。

あけましておめでとうございます。 ふと思い立って久しぶりにブログというものをつくったけれど気付けば最終更新日から季節が2つほど変わっていてびっくり。 18歳から5年ほど前まで、媒体を変えながらもずっとブログを書いていました。 日々のこと、見た映画…