もりとみずうみ

さみしさのやさしさ、いとしさについて。

2024-02-09から1日間の記事一覧

メランコリックな雨の日に

1月21日、雨の日曜日。 とても久しぶりに『中国の植物学者の娘たち』を観る。 初めて観たのは十年以上前。娘たちと同様に同性の恋人だったひとと泣きじゃくって、手を繋いで眠ったことを覚えている。 孤児院で育ったミンは、植物学者チェンの下で実習するた…

冬と春のうた

冬が終わってほしくない短歌。 先日、東京でも雪が積もりました。 冬は終わってほしくないけど、冬の中で春を想うことは好き、という詩。 春は、子供時代の熱みたい。ふわふわと、心許なくて、暖かいと思えば寒くなって、なんとなくさみしくて、なんとなく守…

山梔

読んだ本の記録。 読み始めは野溝七生子『山梔』 自らを犠牲にする母と姉への愛、暴力をふるう父への愛憎。書物への渇求、古代ギリシャ神話・中世ヨーロッパ伝説への憧れと畏敬。 ヒロイン阿字子は家父長制や結婚への圧力などの不自由な世界で、葛藤しながら…

展示室という場所

art

1月19日の夜、娘と絵を描く魔法使いのぬいと共に上野の森美術館『モネ 連作の情景』展へ。 あまりの混雑に驚く。とはいえ、やはりモネは美しい。一番好きな画家は他にいるけどモネを嫌い、というひとはあまりいないのではないかな。 ジャポニズムの影響を受…

Our bodies are our gardens, to the which our wills are gardeners.

1月18日 友人と観劇。 Casual Meets Shakespeare『OTHELLO SC』 友人からよく話を聞いていた俳優さんが主演、そして大好きなシェイクスピアのオセローとのことで友人にチケットを取ってもらった。 ちょっとした縁があって、原作漫画やゲームを知らない2.5次…

徒然と

お気に入りの花屋さんをいくつか持っておくのは良い。 私は仕事の帰りに通る駅にあるお花屋さん(ロマンティックで珍しいお花や、大好きなROSE FARM KEIJI さんの和バラを取り扱っている)と、近所のスーパーに入っている小さな花屋さん。 スーパーの花屋さん…

月に愛された世界に寄せて

─満月の夜は、不思議なことが起こる ─揺蕩う世界で、君が微笑んだから オイルパステルのまほやくファンアート。 厄災と、フウィルリンと出逢った海。

いつか、彼女が見た海

□1月11日 この日出逢った素敵な言葉 “The. heart of man is very much like the Sea, it has its Storms, it has its tides and in its depths it has its pearls too.” ─人の心はとても、海に似ている。嵐があって、潮の満ち引きがあって、奥まったところに…